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1.28.2010

Last Speech of Howard Zinn

The following is a part of the last speech of Howard Zinn in Nov. 2009. A radical historian and peace activist, Howard Zinn, died on Jan. 27, 2010 at the age of 87. He started a movement to stop the Vietnam War. One of his books: “People’s History of the United States” (sold more than a million copies) has changed the peoples’ way of looking at the human history, not only that of the United States. Anyway. Here is his last words:

“We should look for a peace movement to join. Really, look for some peace organization to join. It will look small at first, and pitiful and helpless, but that’s how movements start. That’s how the movement against the Vietnam War started. It started with handfuls of people who thought they were helpless, thought they were powerless. But remember, this power of the people on top depends on the obedience of the people below. When people stop obeying, they (people on the top) have no power. When workers go on strike, huge corporations lose their power. When consumers boycott, huge business establishments have to give in. When soldiers refuse to fight, as so many soldiers did in Vietnam, so many deserters, so many flagging acts of violence by enlisted men against officers in Vietnam, B-52 pilots refusing to fly bombing missions anymore, war can’t go on. When enough soldiers refuse, the government has to decide we can’t continue. So, yes, people have the power. If they begin to organize, if they protest, if they create a strong enough movement, they can change things. That’s all I want to say. Thank you.”

Eiichiro Ochiai, Chair, VSA9

1.17.2010

Upcoming Film Screening "The Sirota Family and the 20th Century"


The English version of this announcement follows the Japanese version.

『シロタ家の20世紀』

・ドキュメンタリー映画、脚本・演出/藤原智子
・スタンダード/カラー/93分
・2008年10月東京岩波ホールにて初公開
 日本、フランス各地で大好評
・製作/レオ・シロタ製作委員、日本映画新社
• 2008年第7回キエフ国際ドキュメンタリー映画祭
「審査員大賞」受賞

今回藤原智子監督のご協力 の基に当映画をカナダで初公開 する機会を得ましたので皆さんふるってご参加下さい。

日時:
日本語版: 1月30日(土)1時半(上映開始)
英語版: 同日     3時半

場所:
Peace Philosophy Centre (乗松聡子 宅 - バンクーバー市中心部です。参加者に詳しい行き方を案内します。)

要予約:人数に制限がありますのでお早めにご連絡下さい。1月27日までに event@peacephilosophy.com まで。電話は 604-619-5627

入場料:寄付による入場(目安は5ドル) お茶を出します。スナック差し入れ歓迎。

主催:バンクーバー九条の会/ピース・フィロソフィー・センター

あらすじ

この映画はウクライナに生まれた芸術家の一族、シロタ家の人々の心打つ20世紀の実話を描いたもの。レオ・シロタの娘、ベアテとレオの弟の孫娘、アリーヌと共に、世界諸々の地,即ち、母国ウクライナ,ウイーン,東京、ワルシャワ、パリ、アメリカ等点々と移住 していくレオと彼 の兄弟の生涯をたどる。レオは当時世界でも指折りのピアニストで日本には結局20年近くも住む事になる。その間日本で優秀な音楽家を数多く育て上げる。此のシロタ家の悲劇は正に20世紀歴史の縮図のようにも見える。

戦後新日本国憲法の草案を作成する際、女性の人権に関する24条を執筆したベアテ・シロタ・ゴードン女史はこの映画について次のように語っている。

『すぐれたドキュメンタリー映画の監督藤原智子さんは、此の 「シロタ家の20世紀」をつくることによって、再び彼女の勇気とそして平和への貢献を表現されました。この映画は第2次大戦中のヨーロッパでユダヤ人の一家族のたどった運命を描いています。国から国への移動,愛と悲しみ、そして戦死と収容所の事などを。此の家族の一員であり、日本に17年以上も住んでいたピアニスト、レオ・シロタ、その娘として,この映画を観た方々が、ここから歴史や戦争の悲劇さを学ぶとともに、いつまでも平和な未来がつずくように努力してくださることを私は願っています。』

日本憲法,特に戦争放棄を誓う第9条の擁護者であるシロタ女史は其の憲法を『模範憲法であり、又憲法真の著者は歴史の英知だ』と、表現している。この映画の終わり近い画面にはスペイン、テルデの平和広場に飾られた日本憲法9条の銘版が出場。市長は 『9条は世界の希望だ』と、云う。 正にこれは藤原監督自身が此の作品を単なるユダヤ系家族のルーツを辿るだけでなく、日本の平和憲法を守るためのメッセージも含めた作品を製作 したことが 良く理解できる。

(注:ベアテ・シロタ・ゴードン女史とバンクーバーの関係:女史は1999年サイモン・フレイザー大学に招聘され『私は日本憲法(24条)を書いた』の題のもとに英語/日本語で新日本憲法執筆の体験を数回にわたって一般公開講演した。これは多くの聴衆の関心を誘った。)

Film

"The Sirota family and the 20th Century"

• 93 minute / a colour documentary film
• Directed by Tomoko Fujiwara
• Produced by The Leo Sirota Production Committee and Nippon Eiga Shinsha
• First screened in October, 2008 at Iwanami Hall in Tokyo ; received many great reviews in Japan and France.
• The film won the Jury Award at the Seventh Kiev International Film Festival in 2008.

Please join us at this Canadian premier public showing of the film, made under a special arrangement with its director.

Time:
English version: 3:30 PM, January 30 (Sat.)
(Japanese version: 1:30 PM of the same day)

Venue:
Peace Philosophy Centre (at the home of Satoko
Norimatsu - we will send directions to participants)
Reservation is required as space is limited. RSVP to event@peacephilosophy.com by January 27. Phone: 604-619-5627

Admission by donation (suggested: $5)

Tea will be served; snack donations are welcome.

This event is sponsored by Vancouver Save Article 9 and Peace Philosophy Centre.

About the film:

This is a moving story of the 20th century about an artistic Jewish family, the Sirota family, originally from Ukraine. Beate Sirota, daughter of an internationally renowned pianist Leo Sirota, and Aline, Leo’s brother’s granddaughter, together trace the lives of Leo and his brothers, who lived in many parts of the world including Ukraine, Vienna, Tokyo, Warsaw, Paris, and the United States. Leo Sirota lived in Japan for almost two decades starting in 1929, and fostered many great Japanese musicians.

The Sirota family's tragic life seems like a miniature history of the 20th century.

Beate Sirota Gordon, who drafted the women's rights clause in the post-war Japanese Constitution, describes this film as follows:

"The remarkable documentary film maker Ms. Tomoko Fujiwara has again demonstrated her courage and her dedication to peace by producing this film. The film describes the fate of a Jewish family in WWII in Europe - their flight from one country to another, their loves and their sorrows, their deaths in battle and concentration camps. As the daughter of one of the family members, the pianist Leo Sirota, who lived in Japan for 17 years, my hope is that the people who see the film will learn about history and horrors of war, and will strive for everlasting peace in the future."

Beate Sirota, an outspoken defender of Article 9, the war-renouncing clause of the Japanese Constitution says, "It is a model constitution. The real creator of the Constitution is the wisdom of history." Towards the end of this film, we are taken to the Peace Square in Telde, Spain, where Article 9 is inscribed on a plaque. The mayor says, “Article 9 is the hope of the world."

名護市民の訴え

辺野古の浜。米軍用地との仕切りである鉄条網にはたくさんの平和と基地反対へのメッセージが結ばれている。

さる12月5日、名護市(辺野古の基地建設計画が進んでいる)の市民と岡田外相の「対話集会」というのが開かれました。そこでの市民たちの悲痛とも言える訴えに岡田さんは耳を傾けつつも、何も市民に満足のいく返答をすることはできない様子でした。

目取真俊さんのブログにその集会での会話全部が7つの投稿に分けて記録されています。

岡田外相と「市民との対話集会」全面公開
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/d/20091206

私は、全部は読めないだろうなと思って読み始めたところ、引き込まれ、とても途中でやめるというわけにはいかず、7部まで一気に読み進みました。涙がこぼれました。

ここでの市民たちの訴えは、どんな記事や分析よりも力強く説得力のあるものと思いました。ぜひ読んでください。

乗松聡子

1.07.2010

辺野古基地建設に関する裏話ージュゴン裁判などなど

 米国当局が、自民党との合意に基づく普天間の代換地辺野古基地開発を主張していることばかりを日本の主要メデイアは報道している。しかしインターネット上で広く報道されている「ジュゴン裁判」における原告側の勝訴は、米国の司法当局が辺野古基地建設を差し止めることができる状態にあることを意味している。しかし、日本の主要メデイアはこのことをあまり報道していないため、日本の人々は現在の沖縄普天間基地移設に関して重要な情報を見落としている(筆者自身も最近まで知らなかった)。この「ジュゴン裁判」とその意義は例えば次ぎのウェッブサイトをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/e-hori/e/a0a9d7e0a4f8aef0bcf036bcf83398bf

 この記事を要約すると、“絶滅の危機に瀕している天然記念動物ジュゴンが辺野古周辺に生息し、基地建設により絶滅の可能性がある。これは米国の文化財保護法と種の保存法に違反するという点に着目して、日本環境法律家連盟がサンフランシスコ連邦地方裁判所に提訴し、2008年1月24日に勝訴した。これは、基地建設の環境への影響の調査が不十分であり、その調査実施を求めるものである。第1審の中間判決では、基地建設は違法としているが、この時点では、まだ完全に基地建設停止を裁定したわけではない。”
 そこで、個人的に知った裏話を一つ。上の判決に対して米政府が上告することは当然のなりゆきであろう。そこで、基地建設利権に関わる人々の暗躍が始まっているようなのである。この判決を覆すための様々な調査や下工作を大量なカネを用いて行っているらしい。そのカネの出所は日本のようだが、このような工作を行うのは米政府の側である。実際は米国籍の私企業が行っているらしい。そこで、ジュゴンという生き物の沖縄周辺での生息の歴史的背景,どの程度のことが沖縄周辺の民間その他の記録にあるのだろうかを調べようとしたらしい。これには,沖縄周辺の歴史、考古学などにも詳しく、日本語にも堪能な米英人の協力が必要というわけで、筆者の知人にその打診があった。しかし、そのようなかなり実入りの良い研究費提供を受け入れるためには、米国による徹底した人物調査を経なければならないということが判明した。その目的やこのような扱いを知って、知人は受託を拒否した。
 この一事から、推測を逞しくすれば、辺野古基地建設は今頓挫の危機に瀕していて、基地建設で儲けを企む人々や企業は必死に「ジュゴン判決」を覆そうとしているらしいことである。こういう情報が日本の人々に十分に知らされていない。日本のメデイアは、その機能を果たしていないどころか、アメリカの辺野古固執という報道により、日本国民を誤った方向に誘導する勢力に加担している。

落合栄一郎,VSA9

1.02.2010

2010年に日米安保条約の再考を

 現在、日米安保に基づく沖縄基地問題や、直接な関係は希薄だが、インド洋沖の米軍への給油(今は頓挫)、ソマリア海域でのいわゆる海賊船防衛のための護衛艦派遣など、日米安保と日本の自衛隊との関連などの問題が山積している。また、2010年は、日米安保条約提携50周年にあたる。この期に安保を見直すことは有意義であろうし、必要であろう。そこで、それを促進するための、簡単な論考を。

日本人の間には、「日米安保」により日本はアメリカの保護下にあって安心だという思い込みが蔓延しているようである。実際は、東西冷戦下で、アメリカの極東での橋頭堡を日本に負わせたのが、日米安保だったのであり、冷戦は一応は解消したのだから、この意味での必要性はなくなった。日本人が思い込んでいるような、アメリカが日本を本当に守ってくれるかどうかについては、今までのところそれを試す機会は幸いにしてなかったが、日本の人が認識すべきなのは、アメリカと同盟関係を結び続けていると、アメリカへのテロ活動その他が、日本へまでも拡大される懸念のほうが大きく、アメリカが日本を守ってくれるどころではないということである。このような事柄を、メデイアその他でもっと十分に検討するような雰囲気を醸し、日本人がそれに参加しなければならないのに、日本人は、安保というものが日本の利益になるものとばかり思い込んでいる。実際は、日本に不利益ばかりが押し付けられているー沖縄の基地その他と米軍維持の財政援助などー。
ところで、日米安保を破棄した場合のリスクには何があるだろうか。アメリカの保護(という建前)がなくなったら、日本は他国からの侵略に晒されるであろうか。日本の経済力その他における世界での位置からしてそのような事を敢えて試みる国はありそうには思えない。
現在、普天間基地の移設ーというより廃棄すべきーについて、アメリカ側はグアム移転をすでに実行に移しているにも拘らず、鳩山政権がもたついており(防衛大臣の影響か)、沖縄の基地も含めて、日米安保の問題全体を考え直す良い機会だと思われる。
 

落合栄一郎、VSA9